2014.01.08
心に残った「どうぞ良い旅を」の一言
さてセルジュのお母さんが入居されている施設に着くと、まさにその施設からお母さんが病院へ出発するところでした。そこで、その施設の救急車の後ろについて、そのまま病院へ行きました。私も期せずして、フランスの病院へ行くと言う経験をさせていただくことになったのでした。
前を行くのが救急車

病院に着いてもお母さんは診察を受けられ、セルジュ達も私もすぐにお母さんに会うことはできません。そこでしばらく待合室で待っていました。
30分くらいしたでしょうか看護婦さんがやってきて、3分だけ面接をしてもいいと言うことになりました。
お母さんに挨拶をしましたが、意識はしっかりされており、私のこともよく理解されていました。かねてからセルジュがお母さんに、折に触れ私のことを話していたからでしょう。
別れる時お母さんから「どうぞ良い旅を」と言っていただきました。私もよくなるよう願いを込めて、折り鶴をプレゼントしました。ほんの少しの時間でしたが、セルジュ夫妻や私もお母さんと話せたことで少し安心しました。
それから途中葡萄畑などを眺めながら、帰りました。
家に帰ってからセルジュは妹さんに電話して、お母さんの状況を説明していました。
妹さんも、すぐにお母さんのお見舞いに行くとのことでした。その後妹さんから連絡があり、お母さんの様子は安定しているとのことでした。こうして一時非常に狼狽していたセルジュも、かなり気分的に落ち着くことが出来たようです。
それにつけてもフランスも、長寿国のようです。これも医療技術と医療制度が発達しているからだと思います。
さて娘夫婦と孫のカップルがやってきて、にぎやかになりました。
私はセルジュが土産に希望していた「算盤」を持参していましたので、その実演をして見せました。10ケタくらいに数字の10段ぐらいを紙に書いてから、足し算をやって見せました。皆感心してくれましたが、孫娘の彼氏は私の回答をまた後で検算してみると言っていました。このところ久しく算盤をやったことが無かったから、ひょっとしたら間違っていたかもしれません。
その次は着物ショーです、持参した着物をセルジュの奥さんたちに着てもらいました。長女には時間がなくなり、結局着たのはセルジュの奥さんと孫娘の2人でしたが大好評で、男性陣はもっぱら写真撮影に余念がありませんでした。
奥さんの着物姿

お孫さん

夕食は我々が留守中長女が頑張って作ってくれていたので、素晴らしいものとなりました。
前回持ってきた重箱にも前菜やデザートが入れてありました。
アペリティフ

重箱に入った前菜

重箱に入った前菜

鶏

手作りのデザート

食後、今回持参した抹茶セットでお茶を立てるのを体験してもらいました。順番にそれぞれ懸命に茶筅を動かして、どうにかそれらしきものが出来ました。お茶のいただき方の作法など簡単に説明し、大いに盛り上がりました。
お茶を立てるセルジュ

お茶を立てる奥さん

お茶を立てる長女

お茶を立てる長女のご主人

お茶を立てるお孫さんの彼

この日お会いしたセルジュのお母さんは、その年の12月、誕生日のクリスマスを前に99歳で亡くなられたそうです。この時「どうぞ良い旅を」と言っていただいたことが、とてもうれしかったです。あの時よくお会い出来たと思います。本当の「一期一会」でした。
前を行くのが救急車

病院に着いてもお母さんは診察を受けられ、セルジュ達も私もすぐにお母さんに会うことはできません。そこでしばらく待合室で待っていました。
30分くらいしたでしょうか看護婦さんがやってきて、3分だけ面接をしてもいいと言うことになりました。
お母さんに挨拶をしましたが、意識はしっかりされており、私のこともよく理解されていました。かねてからセルジュがお母さんに、折に触れ私のことを話していたからでしょう。
別れる時お母さんから「どうぞ良い旅を」と言っていただきました。私もよくなるよう願いを込めて、折り鶴をプレゼントしました。ほんの少しの時間でしたが、セルジュ夫妻や私もお母さんと話せたことで少し安心しました。
それから途中葡萄畑などを眺めながら、帰りました。
家に帰ってからセルジュは妹さんに電話して、お母さんの状況を説明していました。
妹さんも、すぐにお母さんのお見舞いに行くとのことでした。その後妹さんから連絡があり、お母さんの様子は安定しているとのことでした。こうして一時非常に狼狽していたセルジュも、かなり気分的に落ち着くことが出来たようです。
それにつけてもフランスも、長寿国のようです。これも医療技術と医療制度が発達しているからだと思います。
さて娘夫婦と孫のカップルがやってきて、にぎやかになりました。
私はセルジュが土産に希望していた「算盤」を持参していましたので、その実演をして見せました。10ケタくらいに数字の10段ぐらいを紙に書いてから、足し算をやって見せました。皆感心してくれましたが、孫娘の彼氏は私の回答をまた後で検算してみると言っていました。このところ久しく算盤をやったことが無かったから、ひょっとしたら間違っていたかもしれません。
その次は着物ショーです、持参した着物をセルジュの奥さんたちに着てもらいました。長女には時間がなくなり、結局着たのはセルジュの奥さんと孫娘の2人でしたが大好評で、男性陣はもっぱら写真撮影に余念がありませんでした。
奥さんの着物姿

お孫さん

夕食は我々が留守中長女が頑張って作ってくれていたので、素晴らしいものとなりました。
前回持ってきた重箱にも前菜やデザートが入れてありました。
アペリティフ

重箱に入った前菜

重箱に入った前菜

鶏

手作りのデザート

食後、今回持参した抹茶セットでお茶を立てるのを体験してもらいました。順番にそれぞれ懸命に茶筅を動かして、どうにかそれらしきものが出来ました。お茶のいただき方の作法など簡単に説明し、大いに盛り上がりました。
お茶を立てるセルジュ

お茶を立てる奥さん

お茶を立てる長女

お茶を立てる長女のご主人

お茶を立てるお孫さんの彼

この日お会いしたセルジュのお母さんは、その年の12月、誕生日のクリスマスを前に99歳で亡くなられたそうです。この時「どうぞ良い旅を」と言っていただいたことが、とてもうれしかったです。あの時よくお会い出来たと思います。本当の「一期一会」でした。
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2014.01.05
ディジョンのマルシェから始まった一日
セルジュの家の2泊目は、セルジュのお母さんをお見舞いに行くことになりました。それに今夜は長女と孫のそれぞれのカップルがやってきて、大晩餐会になるとのことでした。
セルジュのお母さんは90歳を超えられ、今は老人ホームには入っておられるのだそうです。
そう言うわけで午前中からお母さんの所へ持っていく花束や、夕食の食材を買いに行くことになり、一緒についてきました。
まず近くのスーパーに行き、花などを買いました。日本のスーパーと比べ、やはりチーズやバターを始めとする乳製品は充実していました。バターなど売っているひと固まりの量が大きく、そして価格も安かったです。ワインも沢山あり、しかも1000円以下のものがほとんどでした。勿論フォアグラなども棚に沢山並んでいました。
スーパーの中の花売り場

豊富な乳製品

ズラリ並んだワイン

フォアグラ

650グラム7.5ユーロのケーキ

そのあとバスに乗ってディジョン市の中心部へ行き、開かれている市場へ行きました。そこはスーパーとは違って、全て対面販売で活気がありました。
バスに乗ってディジョン中心部へ

市場の花屋さん

イチゴ

ここではディジョン名物の豚肉のハムが売られていました。(ジャンボン・ペルシエ)
ディジョン名物のハム(ジャンボン ペルシー)(右の四角いもの)

その他鶏、ウサギなども並んでいましたが、豚の頭を丸ごと売っていたのにはちょっとびっくりしました。
鶏

ウサギ

豚の頭

そこから教会や、セルジュと私の共通の趣味の切手屋さんへ連れて行ってくれました。路面にはディジョン市のシンボルのフクロウの印が、方向を示していたりしました。
ディジョン市のマークのフクロウ

一通り買い物を済ませて、セルジュの家に帰りました。
それから奥さんと一緒にセルジュのお母さんのいる施設に、車で向かいました。
ディジョンから30キロくらい南へ行ったところだそうで、途中昼食になりました。
昔ワイン蔵だったのをレストランにしている所で、なかなかいい感じのレストランでした。ところがセルジュ達は、そのワイン蔵ではなく屋外の席で食事をしたいと言うので、仕方なくそれに従いました。
何も日の照る暑い屋外で食事をする必要はないと思うのですが、ここがフランス人らしいところで、屋外が好きなようです。屋内がワイン蔵の素晴らしい部屋だったので、写真だけ撮っておきました。
レストランの建物

レストラン屋内

まず前菜には朝市場で見かけたディジョン名物の豚のハムが出てきました。
フランス人のほとんどが朝食は軽く、あるいはコーヒーだけと言う人がいますが、その代わりランチにはかなり大きな比重があるようです。
よくレストランなどの屋外で昼間からステーキを食べているのを見たりします。そこで今日は真似してメインはステーキにしました。結局日本の肉と違ってかなり固いでしたが、まあ美味しかった部類に入れておきましょう。第一「霜降り」に比べ健康的です。
豚肉のハム(ジャンボン・ペルシエ)の前菜(右)

メインのステーキ

デザート

セルジュがお勧めとラム酒のきいたアイスクリームのケーキのような、デザートも美味しくいただき、さて出発と言う時のセルジュの携帯が鳴りました。
見る見るうちにセルジュの顔が緊張しました。どうしたのかと聞くと、今これから訪問しようとしているお母さんの入っている施設からの電話で、お母さんの体調が良くないので、まもなく施設から近くの病院へ連れて行くとの連絡でした。
セルジュは相当ショックを受けたようで、駐車場に停めた自分の車の駐車位置を間違えるほど、明らかにうろたえていました。お母さんは高齢なのですから無理もありません
次回にこの続きの話をします。
セルジュのお母さんは90歳を超えられ、今は老人ホームには入っておられるのだそうです。
そう言うわけで午前中からお母さんの所へ持っていく花束や、夕食の食材を買いに行くことになり、一緒についてきました。
まず近くのスーパーに行き、花などを買いました。日本のスーパーと比べ、やはりチーズやバターを始めとする乳製品は充実していました。バターなど売っているひと固まりの量が大きく、そして価格も安かったです。ワインも沢山あり、しかも1000円以下のものがほとんどでした。勿論フォアグラなども棚に沢山並んでいました。
スーパーの中の花売り場

豊富な乳製品

ズラリ並んだワイン

フォアグラ

650グラム7.5ユーロのケーキ

そのあとバスに乗ってディジョン市の中心部へ行き、開かれている市場へ行きました。そこはスーパーとは違って、全て対面販売で活気がありました。
バスに乗ってディジョン中心部へ

市場の花屋さん

イチゴ

ここではディジョン名物の豚肉のハムが売られていました。(ジャンボン・ペルシエ)
ディジョン名物のハム(ジャンボン ペルシー)(右の四角いもの)

その他鶏、ウサギなども並んでいましたが、豚の頭を丸ごと売っていたのにはちょっとびっくりしました。
鶏

ウサギ

豚の頭

そこから教会や、セルジュと私の共通の趣味の切手屋さんへ連れて行ってくれました。路面にはディジョン市のシンボルのフクロウの印が、方向を示していたりしました。
ディジョン市のマークのフクロウ

一通り買い物を済ませて、セルジュの家に帰りました。
それから奥さんと一緒にセルジュのお母さんのいる施設に、車で向かいました。
ディジョンから30キロくらい南へ行ったところだそうで、途中昼食になりました。
昔ワイン蔵だったのをレストランにしている所で、なかなかいい感じのレストランでした。ところがセルジュ達は、そのワイン蔵ではなく屋外の席で食事をしたいと言うので、仕方なくそれに従いました。
何も日の照る暑い屋外で食事をする必要はないと思うのですが、ここがフランス人らしいところで、屋外が好きなようです。屋内がワイン蔵の素晴らしい部屋だったので、写真だけ撮っておきました。
レストランの建物

レストラン屋内

まず前菜には朝市場で見かけたディジョン名物の豚のハムが出てきました。
フランス人のほとんどが朝食は軽く、あるいはコーヒーだけと言う人がいますが、その代わりランチにはかなり大きな比重があるようです。
よくレストランなどの屋外で昼間からステーキを食べているのを見たりします。そこで今日は真似してメインはステーキにしました。結局日本の肉と違ってかなり固いでしたが、まあ美味しかった部類に入れておきましょう。第一「霜降り」に比べ健康的です。
豚肉のハム(ジャンボン・ペルシエ)の前菜(右)

メインのステーキ

デザート

セルジュがお勧めとラム酒のきいたアイスクリームのケーキのような、デザートも美味しくいただき、さて出発と言う時のセルジュの携帯が鳴りました。
見る見るうちにセルジュの顔が緊張しました。どうしたのかと聞くと、今これから訪問しようとしているお母さんの入っている施設からの電話で、お母さんの体調が良くないので、まもなく施設から近くの病院へ連れて行くとの連絡でした。
セルジュは相当ショックを受けたようで、駐車場に停めた自分の車の駐車位置を間違えるほど、明らかにうろたえていました。お母さんは高齢なのですから無理もありません
次回にこの続きの話をします。