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マルシェと古い教会跡へ行く

ボルドーの翌日、朝からご主人に近くのマルシェへ連れて行ってもらいました。

これはどうやらこの家では「主夫」の仕事なようです。

日本であまり見ないものにウサギの肉がありますが、すぐ横に生きたウサギが売られていて、このウサギがいずれこうなるのかという感じで、どうも変な感じがしました。
ウサギ

生きたウサギ、鶏
鶏も頭付きの肉が売られていて、ぎょっとしました。
鶏
そして健康そうなお姐さんが、露店でお肉をさばいていたりしました。
肉をさばいているお姐さん
その他エスカルゴ(1キロ16.9ユーロ)も売られていたし、パエリアも売られていました。
エスカルゴ 1キロ16.9ユーロ
パエリア
その他この辺の特産物と言える、白いアスパラガスも売られていました。
白いアスパラガス
変わったところでは、独特の楽器を手で回しながら、シャンソンを歌っているおじさんもいました。
赤いチョッキやハンチングがとても似合っていて、いかにもフランスらしいです。
独特の楽器でシャンソンを歌う人  

それから近くの古い教会跡へ連れて行ってくれました。
そこは半分廃墟であったが、よく保存され、美術品の展示もしてあったし一部は発掘されたものの展示室にもなっていました。
塔の上にもあがることができました。古い教会の跡 1
古い教会跡の塔から下を見る
アダムとイブの彫刻

ボルドー旧市街の建物は素晴らしいでした。

ボルドー郊外の家に付くとそこは小さい村で、役場もすぐ近くにある落ち着いたところでした。
やがてランチと言うことになりましたが、姪はお医者さんで未だ仕事から帰ってこられていませんでした。姪の婿さんが言わば「専業主夫」と言うところで食事は全部彼が作っているようでした。
長男が家にいました。彼は大学生でラグビーをしていて、口数が少なく優しそうな感じですが、非常にがっしりした立派な体格の青年でした。
オムレツ
オムレツ
サラダ
サラダ
ハム
ハム
果物
果物

末娘は高校生でした。日本に来たことのある医学生の長女は外出中のようです。

家の外のベランダ風のテーブルで、食事をしました。庭から近くのシャトーが見えました。
このあたりは葡萄畑ばかりで、ところどころ立派なシャトーが残っています。シャトーワインはこういうところで造られているのだなと実感しました。

庭
家から見える近くのシャトー
家から見える近くのシャトー
アンリ・モルガンはご主人の作られたスープを美味しそうに飲んでいました。パリでは一人暮らしのアンリ・モルガンは食事も大変だろうと想像しました。
アンリモルガン(右)と姪の長男(左)
アンリモルガンと姪の長男

食事後、ご主人の案内でボルドー市内観光に出かけました。近くまで車で行き、そこからトラムに乗りました。
トラム内部
トラム内部
トラムの運転席
トラム運転席
末娘とはトラムを降りた後別れ、ご主人とボルドーの中心地を散策しました。川沿いに素晴らしい建築物が並び、ここは幸い第二次世界大戦でも被害が無かったそうです。

奴隷貿易で栄えたと言う暗い歴史もあるとのことですが、歴史的建造物は太陽に輝いていました。
ボルドー旧市街
ボルドー旧市街 1
旧市街 広場1
広場 1
旧市街 広場2
広場 2
広場に面したリージェントというホテル
リージェントと言うホテル
市内見物にはアンリ・モルガンは同行しませんでした。とてもその体力はないようです。
市内観光から帰ると姪も帰っていました。また長女とその彼もいました。きっと日本人が来るからと彼を呼んだに違いありません。彼はコンピュターのエンジニアをめざす大学院生だそうです。
やがてランチをした同じベランダで夕食になりました。ここでもご主人が腕をふるってくれました。この優秀な「専業主夫」は家の増改築まで行うそうです。
アペリティフ
アンリモルガンの姪のご主人(左) アンリモルガンの姪(右)
姪とその御主人
左から 長女の彼 長女 次女 
アペリティフ 1
カレー(日本人の私に配慮した献立だと感じました)
カレー
チーズ(フランスの夕食でこれなしはまずありません)
チーズ
カヌレ(ボルドーの名物です)
カヌレ
ヨーグルト
ヨーグルト
”ワサビ”のチョコレート(わさびは日本文化ですが、かなりフランスに浸透しています)
ワサビのチョコレート
あてがわれた寝室にあった掛け軸
掛け軸

こうしてボルドーの一日は過ぎようとしていました。家にはグランドピアノがありましたが、今のアンリ・モルガンにはそれを弾く気力がないようです。

この姪夫婦と1男2女の5人家族の他に、末娘が可愛がっている猫が一匹いました。広い庭を闊歩するこの猫は、大抵の猫がそうなのですが、私に簡単には馴染んでくれませんでした。

ねこ(外見も鳴き声もしぐさも日本のと同じ)ネコ

パリの大渋滞で痛い目に会いました。

ボルドーへ行く日がやってきました。
モンパルナスの駅からボルドー行きの8時半の出発の切符は既に買ってあります。駅でモンマルトルのシャンソニエ「ラパン・アジール」のピアニストのアンリ・モルガンと落ち合うことになっていました。
彼の姪がボルドー近郊に住んでいて、かねてからそこへ一緒に行こうと言っていました。またその姪の長女を連れて日本にやってきたこともあります。
ただアンリ・モルガンは数年前に胃がんを患い、治療し一時回復し、日本へ来て神戸肉を一緒に食べに行ったほどでしたが、最近は再び調子が良くないようで、しばらく日本に来ていませんでした。

そう言う彼と旅行するのは彼の体調を考えると彼に負担になると思うのですが、熱心に誘ってくれているのに行かないことも彼に済まないこととのジレンマの中での選択でした。
彼はもう一人の親友のお医者さんが住むブルターニュへも行こうと言っているのですが、一度の渡仏で両方は無理なので、ボルドーの方を選択しました。

パリ市内の朝は渋滞すると言うので、ミッシェルさんの運転で7時に出発しました。1時間半あればまあ大丈夫と言うつもりでした。
ところが車がセーヌ川を渡り右折し、川沿いの道を西に向いたあたりから渋滞がひどくなり、遅々として進みません。間をすり抜けるオートバイがうらやましいでした。昭和天皇も訪れられたと言う有名な高級レストラン「トゥール・ダルジャン」の横を通りましたが、気もそぞろで焦りに焦りました。
うらやましいオートバイ
大渋滞
トゥール・ダルジャン
トゥール・ダルジャン
ようやくモンパルナス駅に着いた頃は5分前で、荷物を持って走りましたが、アンリ・モルガンの「もう遅い」と言う声が横から聞こえてきました。
出発の3分前にはゲートを閉め、もう列車には乗れないのでした。このあたりは日本と違います。
リヨン駅で切符を買った時、窓口の方が「気をつけてね。ゲートは3分前に閉まるから」と言われたのですが、そのときは余裕を持って行くから大丈夫と思っていたことが、今更ながら思い出されました。
アンリ・モルガンは内心非常に怒っていたと思いますが、生来温厚な彼は全く私を責めませんでした。

仕方なく切符を買い直すことになり、1時間後の列車の2等車に格下げにしました。私は自業自得ですが、アンリ・モルガンも巻き添えにしてしまい、本当に申し訳なかったです。

レイルパスの利用で、安全を考え、長距離の場合は1等車にすることが多いのですが、この時の2等車は混んでおらず、座席も新しくカラフルで明るく快適でした。
2等車内
2等車 車内

やっとボルドー駅について、正面出口を探しましたが、アンリ・モルガン自身も方向が判らないようでした。この時少し彼の年齢を感じました。

正面出口には姪(カトリーヌ)の婿さん(フランク)が迎えに来てくれていて、重い荷物を車へ運んで行ってくれました。
彼が戻ってくる間、駅の外壁の鉄パイプに腰をおろして待っていた彼の姿が忘れられません。顔には笑みこそあったものの、立っているのが辛いのが良く判ったからです。

ボルドー駅
ボルドー駅
ボルドー駅その2
ボルドー駅 2

そうして姪の家に車で20分ほど走りました。この間アンリ・モルガンの疲れを思い、つらそうな彼の横で、朝遅刻し大変心労をかけたことも加わり、一刻も早く姪御さんの家に着いてくれることを祈りました。

大幅に遅れてきたお客さん

ミッシェルさん宅での夕食は、夫妻の一番の友達のマルチーヌも呼ばれていたのですがこれは何時ものことです。それより今日はミッシェルさんと一緒に仕事をしている女性がやってくるとのことで、私も初対面です。

ミッシェルさんは大学教授を定年退職され、その後この友人と組んで経営コンサルタント事業をしているとのことでした。

7時にやって来ると言うことで、ミッシェルさんの奥さんのジャンヌ・クロードさんは、料理の腕をふるって待っておられました。

ところが少し遅れると言う連絡が入りました。しかし8時を過ぎても来られません。8時半を回った時、とうとう奥さんのジャンヌ・クロードさんは「信じられないわ!」と言い、今にも怒り出しそうな雰囲気です。ミッシェルさんも奥さんの手前もあり、「7時半には、もう電車に乗ったと言ったのに、大うそつきだ」と大憤慨。

その時、やっとかの女性が二人の娘さんを連れてやってきたのです。娘さんの二人の内、妹さんはまだあどけなくニコニコしながらやってきました。流石に怒っていたジャンヌ・クロードさんも笑顔に戻り、ようやく夕食が始まりました。

左からお客さんの人の長女、お客さん、ミッシェルさん夫妻
お客さん

御馳走が皆の気分を盛り立て、和やかな雰囲気となりました。
リンゴのサラダ
リンゴのサラダ

鶏肉
鶏肉

豆の煮たもの
豆の煮たもの

パン
パン

お菓子 1
お菓子1

お菓子 2
お菓子2

お客さんがお土産に持ってきたマカロン
マカロン

チーズ
チーズ


聞けば、この女性はルーマニア人で、最初の結婚はルーマニア人、二回目はフランス人(つまり姉妹は異父姉妹)で、現在はまた別の人がいるのだそうですが結婚はしていないとか。他国に来て、相当頑張られたのだと想像されます。

食後、娘さんに着物を着てもらうことにしました。成績も優秀だと言う大学生のお姉さんの方は遠慮され、妹に譲られました。長女の方は、なかなか落ち着いた娘さんでした。妹さんは大喜びで、皆が写真を取り合って楽しみました。

着物を着た次女
着物を着た次女

さらに持参した羊羹を茶菓子に抹茶を点てる体験をしてもらいました。全員懸命に茶せんを揺らしていました。

羊羹
羊羹

お茶を点てる長女
お茶を点てる長女

お茶を点てる次女
お茶を点てる次女

経営コンサルタントの仕事のことは良く判りませんでしたが、招待された時刻を大幅に遅刻されたことで、これで仕事がうまく行くのかなと余計なことを考えてしまいました。
しかしその後も私の心配をよそに、このコンビは続いているように聞いています。

明日はいよいよ、ボルドーへ出発です。

ジョルジュとフーケで会ってから、別のレストランへ

銀行員の別荘に行った翌日は、昼にジョルジュに会う約束になっていました。

朝からミッシェルさんが持っているこけしを見せてくれました。夫妻はとても気に入っているみたいです。
ミッシャルさんちのこけし

私はここのこのカップがとても好きです。個性的な形をしています。色も形もミッシェルさんに合っているようにも思います。
カップ

さて今日会うジョルジュは日本に何十回も来た事のある非常な日本通で、オリジナルはレバノン人でした。元外交官と言っていました。

何年も前にあるカフェで、偶然知り合いました。もう80歳近くになり、このごろは体力的な問題で日本に来るのをやめたようです。

彼は結婚したことがなく、経済的にも裕福で、高級住宅地に住んでいます。そして会う約束は何時もシャンゼリゼのフーケを指定してきます。サルコジがひいきにしている高級カフェです。

フーケ内部
フーケ 内部

フーケのコーヒー(マドレーヌがついてくる)
フーケのコーヒー

担当のウエイターが日本へ行ったことがあると、親しげに話しかけてきました。とても気分が良かったです。

フーケで会ってお茶を飲み、それからタクシーで彼の家に近い、彼が良く通っているらしいレストランへ連れて行ってくれました。

そこで御馳走になりました。
料理 1

料理 2

細長いご飯
ライス 長いタイプ

デザート

チョコレート マドレーヌ

食事後は何時ものように彼は得意の折り紙を折って見せてくれます。
折り紙を折るジョルジュ
折り紙を折るジョルジュ

近くのテーブルにマダムと、そのお孫さんらしき男の子が食事をしていて、彼はその男子に折り紙をあげました。

それをきっかけにマダムと話が弾み、私はそのマダムに日本の折り紙を教えました。
このマダムも近所の高級住宅地に住んでいるようでした。

そのレストランでジョルジュは、ちょっとしたことをウエイターに頼むとすぐチップを渡していました。
「僕はこのレストランでモテるんだよ。」とジョルジュは言いましたが、こうしてしょっちゅうチップを渡していれば、モテるのは当たり前じゃないかと思いました。

帰りはメトロで帰りました。駅を降りてから、ミッシェルさんのアパルトマンまでの間に、ゴミ箱や落書きが目につきました。
ごみ箱事情 1
ごみ箱事情 2
ごみ箱事情 3
落書き事情 1
落書き事情 2

街や公園にごみ箱がほとんどなくなり、落書きの少ない日本との違いを感じました。

今夜はミッシェルさんのおうちにお客さんが呼ばれていて、一緒に食事をすることになっています。

プロフィール

メルシー ボクゥー

Author:メルシー ボクゥー
美しい景色やおいしい料理もいいけれど、旅の回数を重ねるにつれ、感じるのはフランス人の魅力です。

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